世界に一つだけの服 Part2


【PARISオートクチュール展の続き】

長い行列に並び、やっと中に入ると展示室は暗く、ライティングもかなり控えめ。
混んでいる上に、とにかく見えづらい。そんな状況も手伝ってか?子供みたいな好奇心が>_<。

服の裏がどうなっているのか見たい!
とにかく素材を触りたい!
ドレスに直に触れたい(+o+)!

というイケナイ欲求と戦いながら、
何とか無事に観覧を終えました(笑)

撮影を許可された一室があり、中で1番目だっていたのはこのドレス。
何年か前のカロリーナ・コストナー選手の衣装デザインが思い出されました。

撮影は出来ませんでしたが、絢爛豪華な刺繍や超ハイセンスな高級レースにも釘付けになりました。

何度も仮縫いを重ねたという1点もののドレス。金糸や銀糸、高級素材を使った刺繍、丁寧な手仕事、やっぱり職人が手間と時間をかけて作ったものは違うなぁ、こういうものいつか作ってみたいなぁと溜息が出ました。

常に予算と納期に追われてますから(笑)

といいつつ、私が1番引きつけられたのはこちら(となりのシャネルのイブニングドレスがかすんでしまった・・。)

ゴージャスな装飾はありませんが、絹サテン生地の流れがとても美しく、釘づけになってしまいました。(マドレーヌ・ヴィオネ1932年・生地の裁ち方に特にこだわりを持ったデザイナーだそうです)

たくさんの素晴らしいドレスの中で、どんな綺麗な人が着こなすんだろう?と着る人が浮かんできたのは何故かこの1着でした。
どうやって女性を綺麗に魅せるか考えながら作ったのかな?

私は「主役は人」で「衣装は引き立て役」というスタンスで衣装制作をしています。
人はそれぞれ魅力が違うから、それを引き出していくことを考えるのが難しくて楽しい(*^_^*)そういう意味でやっぱりオーダーの衣装作りって面白いなぁ、などと帰りの電車の中でボーっと考えていたら、駅を乗り過ごしました(+o+)。

やっぱり長くなってしまいました。
そろそろ仕事に戻ります。
http://sk-on-the-edge.tokyo/

SK ON THE EDGE

フィギュアスケート・衣装デザイナーのブログ -No Beauty is born where there is No Harmony-

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